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フルート奏者 宮前丈明のページです
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1)    ノータンギングのアタック(無声子音hの短く響く音)で音質を確認。支えられらた息で音の本体(母音)、エコーが響いているか?支えられた息であれば、横隔膜が柔軟なクッションのように息の重さを受け止めている感覚と、それに呼応した響き成分とエコーが聞こえる=体性感覚と音質のマッチング。
 
2)    「支えられた息」の身体メカニズムは、呼吸筋全体で息の流れを受け止めるものであるが、メインの役割を果たす横隔膜は、それがインテリジェントなクッションのように(=より生理学的な記述はここではしない)柔軟かつ的確に息の重さを支える、といったものである(呼気時の吸気的活動)。ゆえに横隔膜がクッションのように働いている感覚を感じ易いのは、息が響きのポイントに当たって「トン」(スタッカート)、「トーン」(ベルトーン)と鳴る、短いが響きのある音である。この時の「息が支えられている」という感覚と、それに対応した音本体の響きを保持したまま音のボディーを延長すると、良質のロングトーンとなる。支えられた息の感覚がわからないままロングトーンを沢山練習するのみでは、しなやかで響く音質を得られるのは幸運なごく一部の人たちであると考える。
 
3)    支えられた息、無声子音のアタックが良質であれば、タンギングを付ける。以前のエントリー“Concept for Musical Tone”のダイアグラムで示したように、良質のタンギング(子音)は「支えられた息」のメカニズムをより活性化させて、音のボディー(母音)の響きがより高く飛ぶ。それ以外にも、アタック自体には音全体の性格の聴覚認知を助けるという役割もある。アタックが良質であれば音の特質を聴衆に聞き取ってもらいやすいことも重要である。他方、適切でないタンギングによって逆の効果になり、音の響きがつぶれたり、音が裏返る場合も多い。どうやら、筋性防御のようなメカニズムが働いて、タンギングの結果呼吸筋の防御的緊張を招いているらしい。この場合は、「そのような防御は必要ない」ことを身体に教えてあげる必要がある。すなわち、ノータンギングの良質な響きと対応する体性感覚を、タンギングしたときも保持するように、聴覚と体性感覚を研ぎ澄ませながら、タンギング有り無しの音質を比較しながら地道に練習していくのがベストであると現時点では考える。
 
4)    課題1は短い響きの「トン」。ここでは「ン」は響きが高く切れ上がる良質のエコーを指す。
 
5)    課題2、3は下図のようにbell tone 「トーン」の「ン」の部分で音の高さが変わったものである。つまり2音目は1音目のベルトーンの響きの最後のエコー部分である。このテクニックの習得によって、早いスラーの1音目を輝かせ2音目を響かせるという、しなやかな音質変化を伴ったスラーをいとも簡単に演奏することが可能となる。その訓練は「24の練習曲」のバリエーションでもしつこく登場するし、細かい変奏曲の中で旋律部分や重要な音を浮き上がらせて表現することにも使う。

39976013.jpeg

 
 
6)    課題4は「トーーーーーーン」の音のボディー「ー」で音の高さが変わって跳躍していく。
 
7)    短い音から長い音へ、生理学的な面からも無理なく合理的に音が発展されるような課題の順序になっていることは特筆すべきであると考える。

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フルート指導者(Suzuki Method and non Suzuki)
北米スズキ協会SAA認定指導者
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